鈴木爆発 |
2000年7月6日エニックスよりプレイステーション用ソフトとして\5800で発売 |
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TVドラマや映画などの主人公が、制限時間ギリギリ一秒で爆弾を止めるというシーンを、誰でも一度は見たことがあるだろう。その時、主人公の死に直面した恐怖感は、見ている側にとってもハラハラさせられるものだ。それと同じ感覚を体験できるゲームが「鈴木爆発」である。 本作は、主人公の鈴木さんが、次々と現れる爆弾をひたすら解体していくというゲームである。実写を基にしたクリップシーンはあるものの、ストーリーがないので爆弾を解体する理由も目的も、さらには爆弾犯さえも明示されない。つまりこのゲームは、ただ純粋に解体する時のハラハラドキドキ感を味わうものである。 ゲームを始めてまず面白いのは、爆弾そのものの姿だ。みかんや携帯電話、それから月や海といったものまで多様である。誰もが思い浮かべるその姿とは全く違ったものであり、毎回驚かされる。それを見るだけで制作者のセンスの良さが伝わってくるだろう。 次に解体の手順だが、まず３Ｄモデリングしてある爆弾をいろいろな角度から見回し、ネジやボルト、爆弾犯からのヒントなどを発見する。それからドライバーやスパナなどの道具を駆使して解体していき、最後はニッパーで赤か青のコードを切断すれば解体は完了する。しかし、トラップや起爆コードなどが数多く仕掛けられているので、実際にやってみると意外と難しい。トラップは手順を間違えれば即爆発するので、その仕組みを理解して慎重に解体しなければならない。だが、そこであまり慎重になりすぎると制限時間がなくなってしまう。 また起爆コードだが、これは数十秒以内に特定のネジを外さなければ爆発するというものだ。この時間制限が上手く調整されていて、解除するまでに一秒を切ることも良くある。したがって、ネジを回した途端に起爆コードが作動してサイレンが鳴り出したりすると、焦って頭が真っ白になることもある。けれどもそうやって苦労して解体を終えたときは、なんともいえない安堵感に包まれるのだ。そしてそれと同時に、またハラハラドキドキを味わいたくなってくる。 ゲーム自体は良くできているが、一つだけ不満を挙げるとすれば爆弾の数が少ない点である。爆弾は全部で19個用意されているが、練習用の簡単なものや、ネジがなくてただコードを切るだけといったものも含めての数なので、実際プレイすると案外すぐに終わってしまう。また、本作には分岐点があるので、最低でも３回はプレイしないとすべての爆弾に出会えないようになっている。だが、何回も遊べるのは良いが、当然どうしても避けて通れない爆弾がある。一回目とは多少爆弾が変わっているという工夫は見られるものの、基本的に解体方法は同じなので飽きるのも早い。したがって、もっと長い間楽しめるように爆弾を増やしてほしかった。 ところで、前述したようにストーリー性がないので数多くの謎が残されたままだ。なぜ爆弾が次々と現れるのか、なぜ鈴木さんは狙われているのか、そして犯人は誰なのか、などなど。そういった謎は、何回プレイしても明かされることはない。しかしある程度プレイすると、謎の解明にはそれほど意味がないように思えてくる。もちろんそうした答えも知りたかったが、それがなくてもゲーム性の上では充分に楽しめる内容だからだ。つまり本作は、余計な設定などを極限まで除き、ゲーム性のみで勝負しているのだ。練り込まれたキャラクターや世界観も良いが、純粋にゲーム性だけを主眼に置いたゲームも面白いと改めて感じさせられた。 |
(ゲームいろいろ情報ライター：緋澄光一) |
◆大変面白かった人のレビュー◆ |
| 簡単そうに見えているが実に充実した内容だったし、なんといってもＢＧＭというか、バックから聞こえてくるあの声、歌ったり、喋ったり。立体感もあった。しかしただ不満があるとすれば、ストーリ性にかけていたというところでしょうか。でもここ最近でやったゲームの中では1番シンプルの中にも複雑さがありよかったと思う。 |
□アンリ/21歳/男性□ |
◆面白かった人のレビュー◆ |
| 最初のうちは、女の私でもけっこうテンポ良く進んで、かなり面白いなーという印象をうけたのですが、最後のステージだけどうしてもクリアできず、そこで行き詰まってしまった。ので最後で急に激ムズにはしないで欲しかったです。 |
□ナツ/20歳/女性□ |
◆普通だった人のレビュー◆ |
| まだ「普通だった人」のレビューはありません |
□とらさん□ |
◆不満点があった人のレビュー◆ |
| まだ「不満点があった人」のレビューがありません |
□/歳/性□ |
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